Solaris のシステム管理 (基本編)

Procedureregadm コマンドを使ってシステムを登録する方法

サービスタグレジストリ内の製品を My Oracle Support に登録するには、regadm register コマンドを使用します。登録は、現在の認証資格を使って行われます。資格を指定しない場合、匿名の My Oracle Support アカウントを使って匿名で登録が行われます。

始める前に

「登録前に実行する必要のあるタスク」で前提条件を必ず確認してください。

次の情報も考慮してください。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. 現在の自動登録構成をリスト表示します。


    # regadm list
    

    regadm list コマンドの出力に構成済みの自動登録プロパティー (ユーザー名) が一切表示されない場合、匿名で登録が行われます。それ以外の場合、登録は表示されたユーザー名に関連付けられます。システムを匿名で登録しているが、サポート資格を指定したい場合は、操作を続行する前に「名前付きサポート資格を指定してユーザーを認証する方法」を参照してください。

    regadm list コマンドの出力に HTTP プロキシやポートの情報が一切表示されない場合は、直接ネットワーク接続を使って登録が行われます。それ以外の場合、既存の HTTP プロパティー設定が使用されます。ネットワーク接続の自動登録プロパティーを再構成する必要がある場合は、操作を続行する前に「HTTP プロキシとポートを設定する方法」を参照してください。

  3. システムを登録します。


    # regadm register
    

    注 –

    regadm register コマンドの出力は、システムでの自動登録機能の構成方法によって異なります。



例 17–10 システムを匿名で登録する

次の例は、登録前に名前付きサポート資格が構成されていないシステムでの匿名登録を示しています。この登録では、直接ネットワーク接続が使用されています。


# regadm list
        My Oracle Support username      <not configured>
        HTTP Proxy                      <not configured>
        HTTP proxy port                 <not configured>
        HTTP proxy user                 <not configured>
        HTTP proxy password             <not configured>
# regadm register
Registered Solaris 10 Operating System
Registration Successful


例 17–11 名前付きサポート資格を指定してシステムを登録する

次の例は、登録前にサポート資格および HTTP プロキシとポート情報が構成されているシステムでの登録を示しています。


# regadm list
        My Oracle Support username      user@example.com
        HTTP Proxy                      webproxy.example.com
        HTTP proxy port                 8080
        HTTP proxy user                 <not configured>
        HTTP proxy password             <not configured>
# regadm register
Registering with My Oracle Support using username user@example.com
Registered Solaris 10 Operating System
Registration successful