Solaris 管理コンソールのシリアルポートツールを使用すると、シリアルポートを設定できます。
「シリアルポート」メニューからシリアルポートを選択し、「アクション」メニューから「構成」オプションを選択して、次の内容を設定します。
端末
モデム – 着信
モデム – 発信
モデム – 着信/発信
初期化のみ – 接続なし
「構成」オプションは、これらのサービスを構成するテンプレートへのアクセスを提供します。各シリアルポートの詳細は 2 つのレベルで表示できます。 つまり、基本と拡張機能です。シリアルポートを選択して、「アクション」メニューから「プロパティ」オプションを選択し、シリアルポートを構成した後、各シリアルポートの詳細レベルにアクセスすることができます。シリアルポートを構成したら、SAF コマンドでポートを使用可能または使用不可にすることができます。SAF コマンドの使用については、第 3 章サービスアクセス機能によるシリアルポートの管理 (手順)を参照してください。
シリアルポートのコマンド行インタフェースについては smserialport(1M) のマニュアルページを参照してください。
次の表は、シリアルポートツールを使用して端末を設定する際のメニュー項目 (およびそれらのデフォルト値) を示します。
表 2–1 端末のデフォルト値
認定レベル |
項目 |
デフォルト値 |
---|---|---|
基本 |
ポート名 | |
|
説明 |
端末 |
|
サービス状態 |
有効 |
|
ボーレート |
9600 |
|
端末の種類 |
vi925 |
|
ログインプロンプト |
ttyn login: |
拡張機能 |
キャリア検出 |
ソフトウェア |
|
選択 : キャリア検出時に接続 |
できない |
|
選択 : 双方向 |
できる |
|
選択 : 初期化のみ |
できない |
|
タイムアウト (秒) |
なし |
|
ポートモニター |
zsmon |
|
サービスプログラム |
/usr/bin/login |
次の表は、シリアルポートツールを使用してモデムを設定する際に使用できる、3 つのモデム用テンプレートを示します。
表 2–2 モデム用テンプレート
モデム構成 |
説明 |
---|---|
着信専用 |
モデムに着信はできますが、発信はできません。 |
発信専用 |
モデムから発信はできますが、着信はできません。 |
発着信両用 |
モデムへ着信も、モデムから発信もできます。 |
次の表に各テンプレートのデフォルト値を示します。
表 2–3 モデム用テンプレートのデフォルト値
認定レベル |
項目 |
モデム - 着信専用 |
モデム - 発信専用 |
モデム -着信と発信 |
---|---|---|---|---|
基本 |
ポート名 | |||
|
説明 |
Modem – Dial In Only |
Modem – Dial Out Only |
Modem – Dial In and Out |
|
サービス状態 |
有効 |
有効 |
有効 |
|
ボーレート |
9600 |
9600 |
9600 |
|
ログインプロンプト |
ttyn login: |
ttyn login: |
ttyn login: |
拡張機能 |
キャリア検出 |
ソフトウェア |
ソフトウェア |
ソフトウェア |
|
選択 : キャリア検出時に接続 |
できない |
使用不可 |
できない |
|
選択 : 双方向 |
できない |
できない |
できる |
|
選択 : 初期化のみ |
できない |
できる |
できない |
|
タイムアウト (秒) |
なし |
なし |
なし |
|
ポートモニター |
zsmon |
zsmon |
zsmon |
|
サービスプログラム |
/usr/bin/login |
/usr/bin/login |
/usr/bin/login |
次の表では、「初期化のみ」テンプレートの各デフォルト値を示します。
表 2–4 「初期化のみ」のデフォルト値
認定レベル |
項目 |
デフォルト値 |
---|---|---|
基本 |
ポート名 |
— |
|
説明 |
Initialize Only - No Connection |
|
サービス状態 |
有効 |
|
ボーレート |
9600 |
|
ログインプロンプト |
ttyn login: |
拡張機能 |
キャリア検出 |
ソフトウェア |
|
選択 : キャリア検出時に接続 |
できない |
|
選択 : 双方向 |
できる |
|
選択 : 初期化のみ |
できる |
|
タイムアウト (秒) |
なし |
|
ポートモニター |
zsmon |
|
サービスプログラム |
/usr/bin/login |