Solaris のシステム管理 (上級編)

Procedureプロセスの優先順位を指定する方法 (priocntl)

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 指定した優先順位でプロセスを起動します。


    # priocntl -e -c class -m user-limit -p pri command-name
    
    -e

    コマンドを実行する

    -c class

    プロセスを実行する範囲のクラスを指定する。有効なクラスは TS (タイムシェアリング)、RT (リアルタイム)、IA (対話型)、FSS (公平配分)、および FX (固定優先順位)

    -m user-limit

    -p オプションを使用するときに、優先順位を上下できる最大範囲を指定する

    -p pri command-name

    リアルタイムスレッド用に RT クラス内で相対優先順位を指定できるようにする。タイムシェアリングプロセスの場合は、-p オプションを使用すると -60 から +60 までのユーザー指定の優先順位を指定できる

  3. プロセス状態を確認します。


    # ps -ecl | grep command-name
    

例 12–7 プロセスの優先順位を指定する (priocntl)

次の例では、ユーザーが指定できる最上位の優先順位を使用して find コマンドを開始します。


# priocntl -e -c TS -m 60 -p 60 find . -name core -print
# ps -ecl | grep find