Solaris のシステム管理 (上級編)

Procedureタイムシェアリングプロセスのスケジューリングパラメータを変更する方法 (priocntl)

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 実行中のタイムシェアリングプロセスのスケジューリングパラメータを変更します。


    # priocntl -s -m user-limit [-p user-priority] -i idtype idlist
    
    -s

    ユーザー優先順位の範囲について上限を設定し、現在の優先順位を変更する

    -m user-limit

    -p オプションを使用するときに、優先順位を上下できる最大範囲を指定する

    -p user-priority

    優先順位を指定する

    -i xidtype xidlist

    xidtypexidlist の組み合わせを使用してプロセスを識別する。「xidtype」ではプロセス ID やユーザー ID など、ID のタイプを指定する。「xidlist」ではプロセス ID またはユーザー ID のリストを識別する

  3. プロセス状態を確認します。


    # ps -ecl | grep idlist
    

例 12–8 タイムシェアリングプロセスのスケジューリングパラメータを変更する (priocntl)

次の例では、500 ミリ秒のタイムスライス、クラス RT 内の優先順位 20、グローバル優先順位 120 を指定して、コマンドを実行します。


# priocntl -e -c RT -m 500 -p 20 myprog
# ps -ecl | grep myprog