Solaris のシステム管理 (上級編)

Procedureプロセスのクラスを変更する方法 (priocntl)

  1. (省略可能) スーパーユーザーまたは同等の役割になります。

  2. プロセスのクラスを変更する


    # priocntl -s -c class -i idtype idlist
    
    -s

    ユーザー優先順位の範囲について上限を設定し、現在の優先順位を変更する

    -c class

    クラス TS (タイムシェアリング) または RT (リアルタイム) を指定して、プロセスのクラスを変更する

    -i idtype idlist

    xidtypexidlist の組み合わせを使用してプロセスを識別する。xidtype ではプロセス ID やユーザー ID など、ID のタイプを指定する。「xidlist」ではプロセス ID またはユーザー ID のリストを識別する


    注 –

    プロセスをリアルタイムプロセスに変更したり、リアルタイムプロセスから変更したりするには、ユーザーはスーパーユーザーであるか、リアルタイムシェル内で作業中でなければなりません。スーパーユーザーとしてユーザープロセスをリアルタイムクラスに変更すると、そのユーザーは priocntl -s を使用して、リアルタイムのスケジューリングパラメータを変更できません。


  3. プロセス状態を確認します。


    # ps -ecl | grep idlist
    

例 12–9 プロセスのクラスを変更する (priocntl)

次の例では、ユーザー 15249 が所有するすべてのプロセスをリアルタイムプロセスに変更します。


# priocntl -s -c RT -i uid 15249
# ps -ecl | grep 15249