Solaris のシステム管理 (上級編)

ディスク容量統計情報の表示 (df)

df コマンドを使用すると、マウントされている各ディスク上の空きディスク容量が表示されます。レポート用の統計情報では使用可能容量の合計の内先頭に 10% の空き容量を残しておくので、df から報告される「使用可能」ディスク容量は全容量の 90% のみに相当します。この「先頭の空き容量」は、パフォーマンスを高めるために常に空になっています。

実際に df コマンドからレポートされるディスク容量の割合は、使用済み容量を使用可能容量で割った値です。

ファイルシステムの容量が 90% を超える場合、cp コマンドを使用して空いているディスクにファイルを転送できます。また、tar コマンドか cpio コマンドを使用してテープにファイルを転送することもできます。また、ファイルを削除することもできます。

このコマンドの詳細については、df(1M) のマニュアルページを参照してください。

Procedureディスク容量情報を表示する方法 (df -k)

  1. df -k コマンドを使用すると、ディスク容量情報がキロバイト単位で表示されます。


    $ df -k
    Filesystem            kbytes    used   avail capacity  Mounted on
    /dev/dsk/c0t3d0s0     192807   40231  133296    24%    / 

例 13–4 ファイルシステム情報を表示する

次の例は、df -k コマンドの出力です。


$ df -k
Filesystem            kbytes    used   avail capacity  Mounted on
/dev/dsk/c0t0d0s0     254966  204319   25151    90%    /
/devices                   0       0       0     0%    /devices
ctfs                       0       0       0     0%    /system/contract
proc                       0       0       0     0%    /proc
mnttab                     0       0       0     0%    /etc/mnttab
swap                  496808     376  496432     1%    /etc/svc/volatile
objfs                      0       0       0     0%    /system/object
/dev/dsk/c0t0d0s6    3325302 3073415  218634    94%    /usr
fd                         0       0       0     0%    /dev/fd
swap                  496472      40  496432     1%    /var/run
swap                  496472      40  496432     1%    /tmp
/dev/dsk/c0t0d0s5      13702    1745   10587    15%    /opt
/dev/dsk/c0t0d0s7       9450    1045    7460    13%    /export/home

次の表に、 df -k コマンドの出力を説明します。

フィールド名 

説明 

kbytes

ファイルシステム内の使用可能容量の合計 

used

使用されている容量 

avail

使用可能容量 

capacity

使用されている容量が全容量に占める割合 

mounted on

マウントポイント