端末またはモデムを追加し、適切なサービスを設定したにもかかわらず、シリアルポート回線を通してログインできない場合は、次のような順序で問題を解決してください。
ユーザーを確認します。
端末やモデムが正しく動作しないという報告は、多くの場合、ログインや着信ができなかったユーザーから寄せられます。したがって、まず、デスクトップに問題がないかどうかを確認することから始めてください。
ログインできない主な原因は、次のとおりです。
ログイン ID またはパスワードが正しくない
端末が X-ON フロー制御キー (Control-q) の入力を待っている
シリアルケーブルの接続が緩んでいるか外れている
端末の設定が正しくない
端末の電源が切られたか、端末に電源が入っていない
端末の設定を確認します。
次に、端末またはモデムの設定を調べます。端末またはモデムとの通信の正しい tty 名を調べます。端末またはモデムの設定が tty 名の設定と一致することを確認します。
端末サーバーの設定を確認します。
端末に問題のないことがわかったら、端末またはモデムのサーバーに問題がないかどうかを調べます。pmadm コマンドを使用して、ポートモニターが端末またはモデムにサービスを提供するように設定されていることと、正しい tty 名が関連付けられていることを確認します。次に例を示します。
$ pmadm -l -t ttymon |
/etc/ttydefs ファイルを調べ、ラベル定義を端末設定と照合してチェックします。sacadm コマンドを使用してポートモニターの状態を調べます。pmadm を使用して、端末が使用するポートのサービスを調べます。
シリアル接続を確認します。
サービスアクセスコントローラが TTY ポートモニターを起動しており、さらに次の条件を満たしている場合があります。
pmadm コマンドが端末のポートに対するサービスが有効になっていると報告する。
端末の設定がポートモニターの設定と一致する。
この場合は、シリアル接続を調べて問題の原因を探します。シリアル接続は、シリアルポート、ケーブル、端末から構成されています。これらの構成部分のうち 2 つを、信頼性が確認されている他のものに取り替えて、1 箇所ずつテストしてください。
次の構成部分をすべてテストします。
シリアルポート
モデム
ケーブル
コネクタ
シリアルポートをコンソールとして使用している場合は、シリアルポートツール からシリアルポートの設定を変更しないでください。Oracle Solaris 10 から、コンソールでの ttymon の起動は SMF によって管理されています。コンソールの端末タイプを変更する方法については、「ttymon コンソールの端末タイプを設定する方法」を参照してください。
ttymon と SMF の詳細については、「端末とモデムの管理に関する新機能」を参照してください。