Solaris のシステム管理 (上級編)

フェーズ 5: シリンダグループ検査のメッセージ

この節では、Solaris 10 の最初の 3/05 リリースにおけるフェーズ 5 の fsck メッセージについて説明します。

このフェーズでは、空きブロックと使用済み i ノードのマップが検査されます。次の原因によるエラー条件が表示されます。

フェーズ 5 では、次のメッセージ (アルファベット順) が表示される可能性があります。


BLK(S) MISSING IN BIT MAPS (SALVAGE)
エラーの発生原因

シリンダグループのブロックマップから空きブロックがいくつか欠落しています。修復中に、fsck はマップを作成し直します。

対処方法

空きブロックマップを作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


CG character-for-command-option: BAD MAGIC NUMBER
エラーの発生原因

シリンダグループ character-for-command-option のマジック番号が間違っています。通常、このエラーはシリンダグループマップが破壊されていることを示します。対話形式で実行している場合は、シリンダグループに再度の作成が必要であることを示すマークが付けられます。ファイルシステムを修復している場合は、fsck が終了します。

対処方法

このエラーが発生する場合は、ご購入先に問い合わせてください。


FREE BLK COUNT(S) WRONG IN SUPERBLK (SALVAGE)
エラーの発生原因

空きブロック数の実際の数が、ファイルシステムのスーパーブロック内の空きブロック数と一致しません。-o p (preen、修復) オプションを指定した場合は、スーパーブロック内の空きブロック数が自動的に修正されます。

対処方法

スーパーブロックの空きブロック情報を作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。


SUMMARY INFORMATION BAD (SALVAGE)
エラーの発生原因

集計情報が間違っています。修復していると、fsck は集計情報を計算し直します。

対処方法

集計情報を作成し直すには、SALVAGE プロンプトから y と入力します。このエラー条件を無視するには、n と入力します。