Solaris のシステム管理 (上級編)

クリーンアップ (後処理) フェーズのメッセージ

この節では、Oracle Solaris 10 リリースの、クリーンアップフェーズの fsck メッセージについて説明します。現在の のリリースでは、類似のメッセージが fsck 要約フェーズで表示されます。詳細については、fsck 要約メッセージ」を参照してください。

ファイルシステムのチェックが終わると、クリーンアップ処理がいくつか実行されます。クリーンアップフェーズでは、次の状態メッセージが表示されます。


number-of files, number-of-files
used, number-of-files free (number-of frags, number-of blocks, 
percent fragmentation)

上記のメッセージは、検査されたファイルシステムに、フラグメントサイズの number-of 個のブロックを使用中の number-of 個のファイルが入っていることと、ファイルシステム内でフラグメントサイズのブロックが number-of 個空いていることを示します。括弧内の数は、空いている数を number-of 個の空きフラグメント、number-of 個の完全サイズの空きブロック、および percent のフラグメントに分割したものです。


***** FILE SYSTEM WAS MODIFIED *****

上記のメッセージは、ファイルシステムが fsck によって変更されたことを示します。このファイルシステムがマウントされているか、現在のルート (/) ファイルシステムの場合はリブートします。ファイルシステムがマウントされている場合、マウント解除して再び fsck を実行する必要が生じることがあります。そうしないと、fsck によって実行された処理が、テーブルのインコアコピー (カーネル内のコピー) によって取り消される可能性があります。


filename FILE SYSTEM STATE SET TO OKAY

上記のメッセージは、ファイルシステム filename に安定を示す印が付けられたことを示します。-m オプションを指定して fsck を実行すると、この情報を使用して、ファイルシステムに検査が必要かどうかが判断されます。


filename FILE SYSTEM STATE NOT SET TO OKAY

上記のメッセージは、ファイルシステム filename に安定を示す印が付けられなかったことを示します。-m オプションを指定して fsck を実行すると、この情報を使用して、ファイルシステムに検査が必要かどうかが判断されます。