Solaris のシステム管理 (IP サービス)

インターネット層

ネットワーク層」または「IP 層」とも呼ばれるインターネット層は、ネットワークのためにパケットを送受信します。この層には、強力なインターネットプロトコル (IP)、アドレス解決プロトコル (ARP)、インターネット制御メッセージプロトコル (ICMP) が組み込まれています。

IP プロトコル

IP プロトコルとその関連する経路制御プロトコルは、TCP/IP 群全体でもっとも重要であると言えるかもしれません。IP は次の機能を受け持ちます。

Oracle Solaris は、IPv4 アドレス指定形式と IPv6 アドレス指定の両方をサポートしています。これらの形式については、このマニュアルで説明します。インターネットプロトコルについて言及するときに混乱を避けるため、次の規則を適用します。

ARP プロトコル

アドレス解決プロトコル (ARP) は、概念上、データリンク層とインターネット層の間に存在します。ARP は、Ethernet アドレス (48 ビット長) を既知の IP アドレス (32 ビット長) にマッピングし、IP はこの情報に基づいてデータグラムを正しい受信側システムに向けることができます。

ICMP プロトコル

インターネット制御メッセージプロトコル (ICMP) は、ネットワークのエラー状況を検出し、レポートします。ICMP は次の事項について報告します。

第 8 章TCP/IP ネットワークの管理 (手順)には、ICMP をエラー検出に使用する Oracle Solaris コマンドに関するより詳しい情報が含まれています。