Solaris のシステム管理 (IP サービス)

Procedureネットワーククライアントモードの場合のホストの構成方法

ネットワーククライアントモードで構成する必要のある各ホストについて、次の手順を行います。

  1. Primary Administrator 役割を引き受けるか、スーパーユーザーになります。

    Primary Administrator 役割には、Primary Administrator プロファイルが含まれます。役割を作成してユーザーに役割を割り当てるには、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 2 章「Solaris 管理コンソールの操作 (手順)」を参照してください。

  2. /etc ディレクトリで nodename ファイルを検索します。

    ある場合は、このファイルを削除してください。

    /etc/nodename を削除すると、システムは hostconfig プログラムを使用して、ネットワーク構成サーバーから、ホスト名、ドメイン名、ルーターアドレスを入手するようになります。「ローカルネットワーク上でのシステム構成」を参照してください。

  3. /etc/hostname.interface ファイルが存在しない場合は、このファイルを作成します。

    そのファイルが空であることを確認してください。/etc/hostname.interface ファイルが空であれば、システムは IPv4 アドレスをネットワーク構成サーバーから入手します。

  4. /etc/inet/hosts ファイルにループバックネットワークインタフェースの localhost 名と IP アドレスだけが含まれていることを確認します。


    # cat /etc/inet/hosts
    # Internet host table
    #
    127.0.0.1       localhost

    この IPv4 ループバックインタフェースの IP アドレスは 127.0.0.1 です。

    詳細は、「ループバックアドレス」を参照してください。このファイルには、ローカルホスト (一次ネットワークインタフェース) の IP アドレスとホスト名が含まれていてはいけません。

  5. /etc/defaultdomain ファイルが存在するかどうかを確認します。

    ある場合は、このファイルを削除してください。

    hostconfig プログラムはドメイン名を自動的に設定します。hostconfig プログラムが設定したドメイン名を無効にするには、代わりのドメイン名を /etc/defaultdomain ファイルに入力します。

  6. クライアントの /etc/nsswitch.conf ファイルに指定されている検索パスがネットワークのネームサービス要件を満たしていることを確認します。