Solaris のシステム管理 (IP サービス)

複数のネットワークインタフェース

システムには複数のネットワークインタフェースを持つものがあり、これらはルーターまたはマルチホームホストとなります。システムに接続されるネットワークインタフェースごとに、専用の IP アドレスとそれに割り当てる名前が必要です。インストール時には、一次ネットワークインタフェースを構成する必要があります。特定のシステムがインストール時に複数のインタフェースを持っている場合は、Oracle Solaris インストールプログラムも増設インタフェースに関するプロンプトを表示します。1 つ以上の増設インタフェースをこの時点で構成したり、あとで手動構成を行うことができます。

Oracle Solaris のインストール後、インタフェース情報をシステムの /etc/inet/hosts ファイルに追加することで、ルーターまたはマルチホームホストの増設インタフェースを構成できます。ルーターとマルチホームホストを構成する方法については、「IPv4 ルーターの構成」「マルチホームホストの構成」を参照してください。

例 10–2 は、図 5–1 のシステム timbuktu 用の /etc/inet/hosts ファイルを示しています。


例 10–2 システム timbuktu 用の /etc/inet/hosts ファイル


127.0.0.1        localhost     loghost
192.168.200.70   timbuktu      #This is the local host name
192.168.201.10   timbuktu-201  #Interface to network 192.9.201

これらの 2 つのインタフェースを使用して、timbuktu はルーターとしてネットワーク 192.168.200192.168.201 に接続します。