Solaris のシステム管理 (IP サービス)

nsswitch.conf の変更

/etc ディレクトリには、Oracle Solaris インストールプログラムが作成する nsswitch.conf ファイルが含まれています。そのほかに、次のネームサービス用のテンプレートファイルも含まれています。

あるネームサービスから別のネームサービスに変更したい場合は、対応するテンプレートを nsswitch.conf にコピーできます。また、nsswitch.conf ファイルを選択的に編集して、個々のデータベースを見つけるために検索するデフォルトのネームサービスを変更できます。

たとえば、NIS を実行するネットワークでは、ネットワーククライアントについての nsswitch.conf ファイルの変更が必要な場合があります。bootparams データベースと ethers データベースの検索順序では、最初のオプションとして files、次に nis が指定されている必要があります。次のコード例に、正しい検索順序を示します。


例 10–6 NIS を実行するネットワーク上のクライアントのための nsswitch.conf


# /etc/nsswitch.conf:#
.
.
passwd:        files nis
group:         files nis

# consult /etc "files" only if nis is down.
hosts:         nis    [NOTFOUND=return] files
networks:      nis    [NOTFOUND=return] files
protocols:     nis    [NOTFOUND=return] files
rpc:           nis    [NOTFOUND=return] files
ethers:        files  [NOTFOUND=return] nis
netmasks:      nis    [NOTFOUND=return] files	
bootparams:    files  [NOTFOUND=return] nis
publickey:     nis    
netgroup:      nis

automount:     files nis
aliases:       files nis

# for efficient getservbyname() avoid nis
services:      files nis
sendmailvars:  files

ネームサービススイッチの詳細は、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』を参照してください。