Solaris のシステム管理 (IP サービス)

ホストにおける 6to4 派生のアドレス指定

ルーター広告によって 6to4 派生の接頭辞を受信する際、IPv6 ホストはインタフェース上の 6to4 派生アドレスを自動的に設定し直します。アドレスの書式は次のとおりです。


prefix:IPv4-address:subnet-ID:interface-ID/64

6to4 インタフェースを持つホスト上で ifconfig -a コマンドを実行すると、次のような出力が返されます。


qfe1:3: flags=2180841<UP,RUNNING,MULTICAST,ADDRCONF,ROUTER,IPv6>
 mtu 1500 index 7
        inet6 2002:8192:56bb:9258:a00:20ff:fea9:4521/64 

この出力では、inet6 に続く文字列が 6to4 派生アドレスです。

この表では、6to4 派生アドレスの構成要素、各要素の長さ、および各要素が提供する情報について説明しています。

アドレスの構成要素 

長さ 

定義 

prefix

16 ビット 

2002。これは 6to4 接頭辞です。

IPv4-address

32 ビット 

8192:56bb。これは、6to4 ルーターで設定されている 6to4 擬似インタフェースに対する 16 進表記による IPv4 アドレスです。

subnet-ID

16 ビット 

9258。これは、このホストの所属先であるサブネットのアドレスです。

interface-ID

64 ビット 

a00:20ff:fea9:4521。これは、6to4 に設定されているホストインタフェースのインタフェース ID です。