Solaris のシステム管理 (IP サービス)

ProcedureIPMP グループからインタフェースを削除する方法

ifconfig コマンドの group パラメータに空文字列を指定すると、インタフェースが現在の IPMP グループから削除されます 。グループからインタフェースを削除する場合は、慎重に行う必要があります。IPMP グループのほかのインタフェースに障害が発生している場合、障害経路の迂回が行われていることがあります。たとえば、hme0 に障害が発生し、すべてのアドレスが、同じグループに属する hme1 に移されたとします。このグループから hme1 を削除するとin.mpathd デーモンはこれらの障害経路の迂回が行われたアドレスをグループ内のほかのインタフェースに戻します。正常に動作しているインタフェースがグループ内になければ障害経路の迂回が行われず、すべてのネットワークアクセスは維持できません。

同様に、グループ内のインタフェースを unplumb する必要がある場合は、まずインタフェースをグループから削除する必要があります。そのあと、構成されたすべての IP アドレスを確実に維持します。これは、グループから削除されるインタフェースの構成を in.mpathd デーモンが再現しようとするからです。インタフェースを unplumb する場合は、その前に構成が再現されていなければなりません。フェイルオーバーの前後のインタフェースの見た目については、「インタフェースのフェイルオーバー時の処理」を参照してください。

  1. IPMP グループ構成を持つシステムで、Primary Administrator の役割を引き受けるか、スーパーユーザーになります。

    Primary Administrator 役割には、Primary Administrator プロファイルが含まれます。役割を作成してユーザーに役割を割り当てるには、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 2 章「Solaris 管理コンソールの操作 (手順)」を参照してください。

  2. IPMP グループからインタフェースを削除します。


    # ifconfig interface group ""

    引用符 ("") は空文字列を表します。


例 31–7 グループからのインタフェースの削除

hme0 を IPMP グループ test から削除するには、次のコマンドを入力します。


# ifconfig hme0 group ""
	# ifconfig hme0
	hme0: flags=9000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500
    index 2 inet 192.168.85.19 netmask ffffff00 broadcast 192.168.85.255
	# ifconfig hme0 inet6
	hme0: flags=a000841<UP,RUNNING,MULTICAST,IPv6> mtu 1500 index 2
    inet6 fe80::a00:20ff:feb9:19fa/10