Solaris のシステム管理 (IP サービス)

DHCP サービスを使用した Oracle Solaris ネットワークインストールのサポート

DHCP を使えば、ネットワーク上の一定のクライアントシステムに Oracle Solaris をインストールできます。この機能を使用できるシステムは、Oracle Solaris のハードウェア要件を満たす sun4u ベースシステムと x86 システムだけです。DHCP を使って、クライアントシステムをその起動時にネットワーク向けに自動的に構成する方法については、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 2 章「システム構成情報の事前設定 (作業)」を参照してください。

さらに、DHCP では、HTTP を使ってリモートサーバーから広域ネットワーク (WAN) を介して Oracle Solaris クライアントシステムのブートとインストールを行うことができま す。リモートからブートとインストールを行うこの方法を「WAN ブートインストール」といいます。WAN ブートを使用すると、大規模なパブリックネットワークを介して Oracle Solaris を SPARC ベースのシステムにインストールできますが、このようなネットワークはインフラストラクチャーの信頼性が低い場合があります。WAN ブートをセキュリティー機能とともに使用することによって、データの機密性とインストールイメージの完全性を保護できます。

DHCP で WAN ブートを使ってリモートからクライアントシステムのブートとインストールを行うためには、次の情報をクライアントに提供できるように DHCP サーバーを構成する必要があります。

この情報を DHCP サーバーに設定する方法については、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 2 章「システム構成情報の事前設定 (作業)」を参照してください。DHCP サーバーから WAN を介してクライアントシステムのブートとインストールを行う方法については、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 10 章「WAN ブート (概要)」を参照してください。

ディスクレスクライアントのサポートについては、「リモートブートクライアントとディスクレスブートクライアントのサポート (作業マップ)」を参照してください。