Solaris のシステム管理 (IP サービス)

ProcedureDHCP オプションを作成する方法 (dhtadm)

  1. スーパーユーザーになるか、DHCP 管理プロファイルに割り当てられている役割またはユーザー名になります。

    DHCP 管理プロファイルの詳細については、「DHCP コマンドへのユーザーアクセスの設定」を参照してください。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 次の書式のコマンドを入力して DHCP オプションを作成します。


    # dhtadm -A -s option-name -d 'category,code,data-type,granularity,maximum' -g
    
    option-name

    128 文字以内の英数字文字列です。

    category

    次のうちの 1 つです。 SiteExtend、または Vendor=list-of-classeslist-of-classes は、オプションが適用されるベンダークライアントクラスを空白文字で区切ったものです。ベンダークライアントクラスを決定する方法については、表 15–5 を参照してください。

    code

    このオプションカテゴリに適した 1 つの数値です。表 15–5 の説明を参照してください。

    data-type

    このオプションで渡されるデータのタイプを示すキーワードを指定します。表 15–5 の説明を参照してください。

    granularity

    負ではない 1 桁の数を指定します。表 15–5 の説明を参照してください。

    maximum

    負ではない 1 桁の数です。表 15–5 の説明を参照してください。


例 15–3 dhtadm による DHCP オプションの作成

次のコマンドを実行すると、Site カテゴリに属する NewOpt というオプションが作成されます。このオプションのコードは 130 です。このオプションの値には、1 つの 8 ビット無符号整数が設定できます。

# dhtadm -A -s NewOpt -d 'Site,130,UNUMBER8,1,1' -g 

次のコマンドを実行すると、Vendor カテゴリオプションに属する NewServ というオプションが作成されます。このオプションは、マシンタイプが SUNW,Sun-Blade-100 または SUNW,Sun-Blade-1000 であるクライアントに適用されます。このオプションのコードは 200 です。このオプションの値には、1 つの IP アドレスが設定できます。

# dhtadm -A -s NewServ -d 'Vendor=SUNW.Sun-Blade-100 \ SUNW.Sun-Blade-1000,200,IP,1,1' -g