Solaris のシステム管理 (IP サービス)

DHCP で監視するネットワークインタフェースの指定

デフォルトでは、dhcpconfig も DHCP マネージャの構成ウィザードも、サーバーシステムのすべてのネットワークインタフェースを監視するように DHCP サーバーを構成します。新しいネットワークインタフェースをサーバーシステムに追加した場合、システムを起動すると、DHCP サーバーがこの新しいネットワークインタフェースを自動的に監視します。そのため、どのネットワークを追加してもそのネットワークインタフェースを通して監視できます。

ただし、どのネットワークインタフェースを監視し、どのインタフェースを無視すべきかを指定することもできます。特定のネットワーク上で DHCP サービスを提供したくない場合、インタフェースを無視すると便利なことがあります。

どのインタフェースも無視するように設定したあとに新しいインタフェースをインストールすると、DHCP サーバーは新しいインタフェースを無視します。その場合には、サーバーの監視インタフェーリストに新しいインタフェースを追加する必要があります。インタフェースを指定するには、DHCP マネージャまたは dhcpconfig ユーティリティーを使用できます。

この節では、DHCP が監視または無視するネットワークインタフェースを指定できるようにするための手順についても説明します。この DHCP マネージャの手順では、DHCP マネージャの「サービスオプションの変更 (Modify Service Options)」ダイアログボックスの「インタフェース (Interfaces)」タブを使用します (次図を参照)。

図 15–4 DHCP マネージャの「サービスオプションの変更 (Modify Service Options)」ダイアログボックスの「インタフェース (Interfaces)」タブ

ダイアログボックスには「監視中のインタフェース (Monitored Interfaces)」が左に、「削除するインタフェース (Ignored Interfaces)」が右にそれぞれ表示され、両方のリスト間に選択矢印が表示されています。さらに、下部には「了解 (OK)」、「(Reset)」、「(Cancel)」、「ヘルプ (Help)」ボタンが表示されています。