Solaris のシステム管理 (IP サービス)

構成解除したサーバー上の DHCP データ

DHCP サーバーを構成解除するときには、dhcptab テーブルと DHCP ネットワークテーブルをどのように処理するかを決定する必要があります。そのデータがサーバー間で共有されている場合は、dhcptab とDHCP ネットワークテーブルを削除しないでください。これらのテーブルを削除すると、DHCP がネットワーク全体で使用できなくなります。データの共有は、NIS+ またはエクスポートしたローカルファイルシステムを使用して行うことができます。/etc/inet/dhcpsvc.conf ファイルには、使用されるデータストアとその場所が記録されています。

データを削除するためのいずれのオプションも選択しなければ、データをそのままの形で残し、DHCP サーバーを構成解除できます。サーバーを構成解除し、データをそのままの形で残す場合は、DHCP サーバーを無効にします。

IP アドレスの所有権を別の DHCP サーバーに移したい場合は、DHCP データをその DHCP サーバーに移動する必要があります。その場合には、現在のサーバーを構成解除する前にデータを移動してください。詳細は、「DHCP サーバー間での構成データの移動 (作業マップ)」を参照してください。

データを削除したい場合は、dhcptab およびネットワークテーブルを削除するためのオプションを選択します。DHCP アドレス用のクライアント名がすでに作成されている場合には、このようなエントリを hosts テーブルから削除することもできます。クライアント名のエントリは、DNS、/etc/inet/hosts 、または NIS+ から削除できます。

BOOTP リレーエージェントを構成解除する前に、DHCP サーバーへ要求を転送するために、このエージェントを使用しているクライアントが存在しないことを確認してください。