Solaris のシステム管理 (IP サービス)

DHCPv4 クライアントはネットワーク構成情報をどのように管理するか

DHCP サーバーから情報パケットを取得すると、dhcpagent はネットワークインタフェースを構成し、使用可能にします。デーモンは、そのインタフェースを IP アドレスのリース期間が終わるまで制御し、その構成データを内部テーブルに保持します。システム起動スクリプトは dhcpinfo コマンドを使用して内部テーブルから構成オプションの値を抽出します。それらの値は、システムを構成し、システムがネットワーク上で通信できるようにするために使用されます。

dhcpagent デーモンは、一定時間 (通常はリース期間の半分) が過ぎるまで何もせずに待機します。この時間が過ぎると、デーモンは、リースの延長を DHCP サーバーに要求します。dhcpagent デーモンは、インタフェースが停止していたり、IP アドレスが変更されていることをシステムから通知されると、ifconfig コマンドから指示があるまでそのインタフェースの制御を行いません。また、dhcpagent は、インタフェースが適切に動作し、IP アドレスが変更されていないことを検出すると、リースの更新要求をサーバーに送信します。リースを更新できない場合、dhcpagent はリース期間の満了時にそのインタフェースを停止します。

dhcpagent は、リースに関連する活動を行うたびに、/etc/dhcp/eventhook という実行可能ファイルを探します。この名前の実行可能ファイルが見つかると、dhcpagent はこのファイルを起動します。イベント実行可能ファイルの使用については、「DHCP クライアントのイベントスクリプト」を参照してください。