Solaris のシステム管理 (IP サービス)

IPv6 検査用 IP アドレス

有効な IPv6 検査用 IP アドレスは、物理インタフェースのリンクローカルアドレスだけです。IPMP 検査用 IP アドレスとして機能する別の IPv6 アドレスは必要ありません。IPv6 リンクローカルアドレスは、インタフェースのメディアアクセスコントロール (MAC) アドレスに基づいています。リンクローカルアドレスは、インタフェースが起動時に IPv6 を使用できるようになったり、ifconfig によって手動で構成された場合に、自動的に構成されます。

インタフェースのリンクローカルアドレスを識別するには、IPv6 が有効なノードで ifconfig interface コマンドを実行します。リンクローカル接頭辞 fe80 で始まるアドレスの出力をチェックします。次の ifconfigNOFAILOVER フラグは、hme0 インタフェースのリンクローカルアドレスfe80::a00:20ff:feb9:17fa/10 が検査用 IP アドレスとして使用されていることを示しています。


hme0: flags=a000841<UP,RUNNING,MULTICAST,IPv6,NOFAILOVER> mtu 1500 index 2
        	inet6 fe80::a00:20ff:feb9:17fa/10 

リンクローカルアドレスについては、リンクローカルユニキャストアドレスを参照してください。

IPMP グループですべてのグループのインタフェースに IPv4 と IPv6 の両方が使用される場合には、別個の IPv4 検査用アドレスは必要ない場合があります。in.mpathd デーモンは、IPv6 リンクローカルアドレスを検査用 IP アドレスとして使用します。

IPv6 検査用 IP アドレスを作成するには、タスク「複数のインタフェースを持つ IPMP グループを構成する方法」を参照してください。