Solaris のシステム管理 (IP サービス)

リンクローカルユニキャストアドレス

リンクローカルユニキャストアドレスを使用できるのは、ローカルネットワークリンク上だけです。リンクローカルアドレスは、企業の外では有効でなく、認識されません。次に、リンクローカルアドレスのフォーマットの例を示します。


例 3–1 リンクローカルユニキャストアドレスの一部

この図は、IPv6 リンクローカルアドレスのフォーマットを表します。次のテキストは、このフォーマットについて説明します。

リンクローカル接頭辞」のフォーマットは、次のとおりです。

fe80::interface-ID/10

次に、リンクローカルアドレスの例を示します。

fe80::23a1:b152


fe80

10 ビットの 2 進数接頭辞 1111111010 の 16 進数表記。この接頭辞は、IPv6 アドレスの種類がリンクローカルであると識別します。

interface-ID

インタフェースの 16 進数アドレス。通常は 48 ビットの MAC アドレスから生成されます。

Oracle Solaris インストール中に IPv6 を有効にした場合、ローカルマシン上の最も低い番号のインタフェースはリンクローカルアドレスで構成されます。ローカルリンクにおいて、あるリンクをほかのリンクから識別するために、各インタフェースは少なくとも 1 つのリンクローカルアドレスを必要とします。したがって、ノードにインタフェースを追加した場合、リンクローカルアドレスを手動で構成する必要があります。構成後、このノードはそのリンクローカルアドレスを使用して、アドレスの自動構成や近傍検索を行います。