Solaris のシステム管理 (IP サービス)

マルチキャストアドレス

IPv6 は、マルチキャストアドレスの使用をサポートします。マルチキャストアドレスは、「マルチキャストグループ」を識別します。マルチキャストグループとは、通常は異なるノード上にあるインタフェースのグループのことです。1 つのインタフェースが所属できるマルチキャストグループは複数設定できます。IPv6 アドレスの最初の 16 ビットが ff00 n である場合、そのアドレスはマルチキャストアドレスです。

マルチキャストアドレスは、マルチキャストグループのメンバーとして定義されているすべてのインタフェースに情報やサービスを送信するのに使用されます。たとえば、ローカルリンク上のすべての IPv6 ノードと通信するときなどです。

あるインタフェースに IPv6 ユニキャストアドレスを作成するとき、カーネルは自動的にそのインタフェースを特定のマルチキャストグループのメンバーにします。たとえば、カーネルはすべてのノードを Solicited Node マルチキャストグループのメンバーにします。このグループは、近傍検索プロトコルが到達できるかどうかを検出するときに使用されます。また、カーネルはすべてのノードを All-Nodes または All Ruters マルチキャストグループのメンバーにします。

マルチキャストアドレスの詳細については、「IPv6 マルチキャストアドレスの詳細」を参照してください。技術的な情報については、RFC 3306, Unicast-Prefix-based IPv6 Multicast Addresses を参照してください。この RFC は、マルチキャストアドレスのフォーマットについて説明します。マルチキャストアドレスとマルチキャストグループの適切な使用方法の詳細については、RFC 3307, Allocation Guidelines for IPv6 Multicast Addresses を参照してください。