次の手順では、次のファイルの設定方法を説明します。
パケットフィルタリングの構成ファイル
NAT 規則の構成ファイル
アドレスプールの構成ファイル
IP Filter Management の権利プロファイルを持つ役割またはスーパーユーザーになります。
IP Filter Management の権利プロファイルは、ユーザーが作成した役割に割り当てることができます。役割の作成と役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
適当なファイルエディタを起動します。構成したい機能の構成ファイルを作成または編集します。
パケットフィルタリング規則の構成ファイルを作成するには、ipf.conf ファイルを編集します。
Oracle Solaris IP フィルタは、ipf.conf ファイルに保存したパケットフィルタリング規則を使用します。パケットフィルタリングの規則ファイルを /etc/ipf/ipf.conf ファイルに保存した場合は、システムの起動時に、このファイルがロードされます。フィルタリング規則を起動時にロードしない場合は、このファイルを別の場所に保存します。次に、ipf コマンドで規則をアクティブにします (「別のパケットフィルタリング規則セット、または更新されたパケットフィルタリング規則セットをアクティブにする方法」を参照)。
パケットフィルタリング規則を作成する方法については、「Oracle Solaris IP フィルタのパケットフィルタリング機能の使用」を参照してください。
ipf.conf ファイルが空の場合は、フィルタリングは行われません。空の ipf.conf ファイルは、次のような規則セットを持っているのと同じです。
pass in all pass out all |
NAT 規則の構成ファイルを作成するには、 ipnat.conf ファイルを編集します。
Oracle Solaris IP フィルタは、ipnat.conf ファイルに保存した NAT 規則を使用します。NAT の規則ファイルを /etc/ipf/ipnat.conf ファイルに保存した場合は、システムの起動時に、このファイルがロードされます。NAT 規則を起動時にロードしない場合は、適当な場所に ipnat.conf ファイルを保存します。次に、 ipnat コマンドで NAT 規則をアクティブ化します。
NAT の規則の作成については、「Oracle Solaris IP フィルタの NAT 機能の使用」を参照してください。
アドレスプールの構成ファイルを作成するには、ippool.conf ファイルを編集します。
Oracle Solaris IP フィルタは、ippool.conf ファイルに保存したアドレスプールを使用します。アドレスプールの規則ファイルを /etc/ipf/ippool.conf ファイルに保存した場合は、システムの起動時に、このファイルがロードされます。アドレスプールを起動時にロードしない場合は、適当な場所に ippool.conf ファイルを保存します。次に、ippool コマンドでアドレスプールをアクティブ化できます。
アドレスプールの作成については、「Oracle Solaris IP フィルタのアドレスプール機能の使用」を参照してください。