Solaris のシステム管理 (IP サービス)

Procedureリンク集積上に VLAN を構成する方法

インタフェース上に VLAN を構成する場合と同じ方法で、リンク集積上に VLAN を作成することもできます。VLAN については、「仮想ローカルエリアネットワークの管理」を参照してください。ここでは、VLAN とリンク集積の構成について説明します。

始める前に

まず、有効な IP アドレスを使用してリンク集積を構成します。集積の key の値を書き留めます。この値は、集積上に VLAN を作成する際に必要になります。リンク集積を作成する場合は、「リンク集積を作成する方法」を参照してください。

  1. リンク集積がすでに作成されている場合は、その集積の鍵を取得します。


    # dladm show-aggr
    
  2. リンク集積上に VLAN を作成します。


    # ifconfig aggrVIDkey plumb
    

    次に、各引数について説明します。

    VID

    VLAN の ID

    key

    VLAN を作成するリンク集積の鍵。鍵は 3 桁の形式でなければいけません。たとえば、集積の鍵が 1 の場合、VLAN の名前に含まれる鍵の番号は 001 となります。

  3. 手順 2 を繰り返して、集積上にほかの VLAN も作成します。

  4. 有効な IP アドレスを使用して VLAN を構成します。

  5. 持続的な VLAN 構成を作成するには、対応する /etc/hostname.VLAN 構成ファイルに IP アドレス情報を追加します。


例 6–8 リンク集積上に複数の VLAN を構成する

この例では、リンク集積上に 2 つの VLAN を構成します。dladm show-aggr コマンドの出力で、リンク集積の鍵は 1 であることが示されています。VLAN には VID 193194 がそれぞれ割り当てられます。


# dladm show-aggr
key: 1 (0x0001) policy: L4      address: 0:3:ba:7:84:5e (auto)
device   address           speed         duplex  link    state
bge0     0:3:ba:7:b5:a7    1000  Mbps    full    up      attached
bge1     0:3:ba:8:22:3b    0     Mbps    unknown down    standby

# ifconfig aggr193001 plumb
# ifconfig aggr193001 192.168.10.5/24 up

# ifconfig aggr194001 plumb
# ifconfig aggr194001 192.168.10.25/24 up

# vi /etc/hostname.aggr193001
192.168.10.5/24

# vi /etc/hostname.aggr194001
192.168.10.25/24