Solaris のシステム管理 (IP サービス)

IKE と事前共有鍵

事前共有鍵は、管理者によって 1 つのシステムで作成され、そのあと、リモートシステムの管理者によって別帯域で共有されます。管理者は、大きなランダム鍵を作成すること、そのファイルと別帯域での伝送の保護に十分注意する必要があります。鍵は、各システムの /etc/inet/secret/ike.preshared ファイルに保存されます。IPsec の場合は ipseckeys ファイルですが、IKE の場合は ike.preshared ファイルとなります。ike.preshared ファイルにある鍵に何らかの問題があると、その鍵から導出されるすべての鍵に問題が発生します。

あるシステムの事前共有鍵は、そのリモートシステムの鍵と同一である必要があります。これらの鍵は、特定の IP アドレスに関連付けられています。あるシステムの管理者が通信先のシステムを制御する場合、これらの鍵は最も安全です。詳細は、ike.preshared(4) のマニュアルページを参照してください。