Solaris のシステム管理 (IP サービス)

ProcedureIPQoS 構成ファイル内でクラスのアカウンティングを有効にする方法

次の手順では、IPQoS 構成ファイル内でトラフィッククラスのアカウンティングを有効にします。この手順では、How to Create the IPQoS Configuration File and Define Traffic Classesで紹介した 「IPQoS 構成ファイルを作成し、トラフィッククラスを定義する方法」 クラスのフローアカウンティングを定義します。このクラスは、プレミアム SLA の一部として課金されるストリーミングビデオのトラフィックを選択します。

始める前に

次の手順の前に、既存の IPQoS 構成ファイルにクラス、フィルタ、メーターのアクション (必要な場合だけ)、およびマーカーのアクション (必要な場合だけ) を定義してあるものとします。この手順では、Example 34–1例 34–1 ファイルを引き続き構築します。

  1. IPQoS 構成ファイルを開き、最後に定義した action 文の末尾を探します。

    たとえば、IPQoS 対応サーバー Goldweb 用の構成ファイル /var/ipqos/Goldweb.qos. では、次の actionmarkEF のあとから作業を始めます。


    action {
        module dscpmk
        name markEF
        params {
            global_stats TRUE
            dscp_map{0-63:46}
            next_action acct
        }
    }
  2. フローアカウンティングを呼び出す action 文を開始します。


    action {
        module flowacct
        name acct
    
    module flowacct

    flowacct フローアカウンティングモジュールを呼び出す

    name acct

    action 文に acct という名前を付ける

  3. トラフィッククラスに関するアカウンティングを制御する params 句を定義します。


    params {
            global_stats TRUE
            timer 10000
            timeout 10000
            max_limit 2048
            next_action continue
        }
    }
    global_stats TRUE

    video クラスの統計収集を有効にする。このクラスはストリーミングビデオのパケットを選択する

    timer 10000

    フローテーブル内で、タイムアウトしたフローが走査される間隔を、ミリ秒単位で指定する。このパラメータでは、間隔は 10000 ミリ秒

    timeout 10000

    最小の間隔タイムアウト値を指定する。フローのパケットがタイムアウト値で指定された時間検出されないと、フローは「タイムアウト」する。このパラメータでは、パケットは 10000 ミリ秒後にタイムアウトする

    max_limit 2048

    このアクションインスタンスのフローテーブル内でアクティブなフローレコードの最大数を設定する

    next_action continue

    video クラスのパケットに対しこれ以上処理を行う必要がないこと、およびこれらのパケットをネットワークストリームに戻してもよいことを示す

    flowacct モジュールは、指定されたタイムアウト値に達するまで、特定のクラスのパケットフローに関する統計情報を収集します。

参照