キーを手動で指定する場合、鍵情報はランダムでなければなりません。Solaris システム用の鍵情報は 16 進形式です。ほかのオペレーティングシステムでは、ASCII 形式の鍵情報が必要になる場合があります。ASCII 形式を必要とするオペレーティングシステムと通信する Solaris システム用に鍵情報を生成する方法については、例 23–1 を参照してください。
乱数発生関数がすでにある場合は、それを使用してください。ない場合は、Solaris の /dev/random デバイスを入力として od コマンドを実行できます。詳細は、od(1) のマニュアルページを参照してください。
Solaris 10 4/09 リリースでは、pktool コマンドも使用できます。このコマンドの構文は、od コマンドの構文より単純です。詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「pktool コマンドを使用して対称鍵を生成する方法」を参照してください。
16 進数の乱数を生成します。
% od -x|-X -A n file | head -n |
8 進数ダンプを 16 進数形式で表示します。16 進数形式は鍵情報を表すのに役立ちます。16 進数を 4 文字単位で表示します。
8 進数ダンプを 16 進数形式で表示します。16 進数を 8 文字単位で表示します。
表示から入力オフセットベースを取り除きます。
乱数のソースとなります。
出力の冒頭の n 行に表示を限定します。
これらの出力を組み合わせて、適切な長さのキーを作成します。
同じ行にある乱数間のスペースを取り除き、32 文字キーを作成します。32 文字キーの長さは 128 ビットです。セキュリティーパラメータインデックス (SPI) の場合は、8 文字キー 1 個を使用します。そのキーは、0x 接頭辞を使用します。
次の例は、8 つ 16 進数文字のグループそれぞれに 2 行のキーを表示します。
% od -X -A n /dev/random | head -2 d54d1536 4a3e0352 0faf93bd 24fd6cad 8ecc2670 f3447465 20db0b0c c83f5a4b |
最初の行で 4 つの数字を組み合わせることで、32 文字のキーを作成できます。0x に続く 8 文字の数字は、0xf3447465 などの適切な SPI 値を提供します。
次の例は、4 つ 16 進数文字のグループそれぞれに 2 行のキーを表示します。
% od -x -A n /dev/random | head -2 34ce 56b2 8b1b 3677 9231 42e9 80b0 c673 2f74 2817 8026 df68 12f4 905a db3d ef27 |
最初の行で 4 つの数字を組み合わせることで、32 文字のキーを作成できます。