Solaris のシステム管理 (IP サービス)

IPsec での鍵管理

セキュリティーアソシエーション (SA) は、認証および暗号化で使用するキー作成素材を必要とします。この「キーを作成する素材」の管理を「鍵管理」と呼びます。IKE (インターネットキー交換) プロトコルにより、鍵管理が自動的に行われます。また、ipseckey コマンドを指定して、鍵管理を手動で行うこともできます。

IPv4 と IPv6 パケットの SA は、どちらの鍵管理方法も使用できます。手動で鍵管理を行う決定的な理由がない限り、自動の鍵管理をお勧めします。たとえば、Solaris システム以外のシステムと相互運用する場合などは、手動の鍵管理が必要な場合もあります。

現在のリリースでは、SMF は次の IPsec 鍵管理サービスを提供します。

Solaris 10 4/09 リリースより前のリリースでは、in.iked コマンドと ipseckey コマンドで鍵情報を管理します。