Solaris のシステム管理 (IP サービス)

ProcedureIPv4 経路制御デーモンの活動を記録する方法

IPv4 経路制御デーモン routed の動作が疑わしい場合、このデーモンの活動をトレースするログを開始できます。routed デーモンを起動すると、このログにはすべてのパケット転送が記録されます。

  1. ローカルホスト上で、Primary Administrator の役割を引き受けるか、スーパーユーザーになります。

    Primary Administrator 役割には、Primary Administrator プロファイルが含まれます。役割を作成してユーザーに役割を割り当てるには、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 2 章「Solaris 管理コンソールの操作 (手順)」を参照してください。

  2. 経路制御デーモンの活動のログファイルを作成します。


    # /usr/sbin/in.routed /var/log-file-name
    

    注意 – 注意 –

    ビジー状態のネットワークでは、このコマンドによりほとんど絶え間なく出力が生じることがあります。



例 8–15 in.routed デーモンのネットワークログ

次の例に、「IPv4 経路制御デーモンの活動を記録する方法」の手順で作成したログの開始部分を示します。


-- 2003/11/18 16:47:00.000000 --
Tracing actions started
RCVBUF=61440
Add interface lo0  #1   127.0.0.1      -->127.0.0.1/32   
   <UP|LOOPBACK|RUNNING|MULTICAST|IPv4> <PASSIVE> 
Add interface hme0 #2   10.10.48.112    -->10.10.48.0/25   
    <UP|BROADCAST|RUNNING|MULTICAST|IPv4> 
turn on RIP
Add    10.0.0.0        -->10.10.48.112      metric=0  hme0  <NET_SYN>
Add    10.10.48.85/25  -->10.10.48.112      metric=0  hme0  <IF|NOPROP>