Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

NFS ACL サポート

Solaris 2.5 で、アクセス制御リスト (ACL) サポートが追加されました。 ACL では、ファイルアクセス権を通常の UNIX よりも厳密に設定します。この追加機能では効率は改善されませんが、ファイルへのアクセスがより厳密に制限されるので、セキュリティーが向上します。

NFS version 2 と version 3 プロトコルは、旧 POSIX ドラフトスタイルの ACL をサポートします。 POSIX ドラフト ACL は、UFS によりネイティブでサポートされます。UFS ACL の詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「アクセス制御リストによる UFS ファイルの保護」を参照してください。

NFS version 4 プロトコルは、新しい NFSv4スタイルの ACL をサポートします。 NFSv4 ACL は、ZFS によりネイティブでサポートされます。NFSv4 ACL の全機能を利用するには、NFSv4 サーバーの基盤となるファイルシステムとして ZFS を使用する必要があります。NFSv4 ACL は、豊富な継承プロパティーセット、および標準の読み取り、書き込み、実行を超えたアクセス権ビットセットを備えています。新しい ACL の概要については、『Oracle Solaris ZFS 管理ガイド』の第 8 章「ACL による Oracle Solaris ZFS ファイルの保護」を参照してください。NFS version 4 での ACL のサポートの詳細は、「NFS version 4 での ACL と nfsmapidを参照してください。