Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

autofs の機能

autofs は、ローカルの名前空間に指定されているファイルシステムで動作します。この情報は、NIS、NIS+、およびローカルファイルに保持されます。

Solaris 2.6 から、完全にマルチスレッド化された automountd が組み込まれています。この拡張によって autofs はさらに信頼性が高まりました。また、複数のマウントを並行してサービスできるようになったため、あるサーバーが使用できないときにサービスが停止することも避けられます。

この新しい automountd には、改善されたオンデマンドマウント機能も備わっています。Solaris 2.6 より前のリリースでは、階層に含まれるすべてのファイルシステムがマウントされていました。現在は、いちばん上のファイルシステムしかマウントされません。そのマウントポイントに関係する他のファイルシステムは、必要に応じてマウントされます。

autofs サービスで、間接マップを表示できるようになりました。これによりユーザーは、どのディレクトリがマウントできるかを確認するために各ファイルシステムを実際にマウントする必要がなくなります。autofs マップに -nobrowse オプションが追加されたので、/net/home などの大きなファイルが自動的に表示されることはありません。また、-automountn オプションを使用することによって、autofs のブラウズ機能をクライアントごとにオフにすることもできます。詳細は、「autofs のブラウズ機能を無効にする」を参照してください。