Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

umount コマンド

このコマンドにより、現在マウントされているリモートファイルシステムが解除されます。umount コマンドは、テストのために -V オプションをサポートしています。また、-a オプションを使用することによって 1 度に複数のファイルシステムをアンマウントできます。-a オプションに mount-points を指定すると、そのファイルシステムがアンマウントされます。マウントポイントを指定しないと、/etc/mnttab のリストにあるファイルシステムのうち必須でないものすべてのアンマウントが試みられます。必須のファイルシステムとは、//usr/var/proc/dev/fd/tmp などです。 ファイルシステムがすでにマウントされていて、/etc/mnttab に項目が指定されている場合、ファイルシステムのタイプのフラグを指定する必要はありません。

-f オプションを指定すると、使用中のファイルシステムが強制的にアンマウントされます。このオプションを使用して、マウントできないファイルシステムのマウントを試みた最中にハングアップしたクライアントを復帰させることが可能です。


注意 – 注意 –

ファイルシステムを強制的にアンマウントすると、ファイルへの書き込み中だった場合には、データを損失することがあります。


次に例を示します。


例 6–1 ファイルシステムをアンマウントする

次の例は、/usr/man にマウントしたファイルシステムをアンマウントします。


# umount /usr/man


例 6–2 umount でオプションを使用する

次の例では、umount -a -V の実行結果が表示されます。


# umount -a -V
umount /home/kathys
umount /opt
umount /home
umount /net

このコマンドでは、ファイルシステムのアンマウント自体は実行されないことに注意してください。