Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

ProcedureSLP プロキシ登録を有効にする方法

  1. ホストのファイルシステムまたは HTTP でアクセス可能なネットワーク上の任意のディレクトリに、プロキシ登録ファイルを作成します。

  2. サービスについてサービスタイプのテンプレートが存在するかどうかを確認します。

    テンプレートは、サービスタイプのサービス URL と属性を記述したものです。テンプレートを使用して、特定のサービスタイプについて通知の構成要素を定義します。

    • サービスタイプテンプレートが存在する場合は、そのテンプレートを使ってプロキシ登録を構成してください。サービスタイプテンプレートについては、RFC 2609 を参照してください。

    • サービスについてサービスタイプテンプレートを使用できない場合は、サービスを正確に記述する属性の集合体を選択してください。通知に対して、デフォルト以外の命名権限を使用してください。デフォルトの命名権限は標準化されたサービスタイプについてだけ許可されています。命名権限については、RFC 2609 を参照してください。

      たとえば、BizApp という会社にソフトウェアバグの追跡に使用されるローカルデータベースがあるとします。データベースを通知するために、この会社は、サービスタイプ service:bugdb.bizapp を持つ URL を使用します。この場合、命名権限は bizapp になります。

  3. 前の手順で作成した登録ファイルの場所を使用して、/etc/inet/slp.conf ファイルの net.slp.serializedRegURL プロパティーを構成するには、次の手順に従います。

  4. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  5. ホスト上の slpd とすべての SLP 動作を停止します。


    # svcadm disable network/slp
    
  6. 構成の設定を変更する前に、デフォルトの /etc/inet/slp.conf ファイルのバックアップをとります。

  7. /etc/inet/slp.conf ファイルの net.slp.serializedRegURL プロパティーにプロキシ登録の場所を指定します。


    net.slp.net.slp.serializedRegURL=proxy registration file URL
    

    たとえば、直列化登録ファイルが /net/inet/slp.reg である場合、プロパティーを次に示すように構成します。


    net.slp.serializedRegURL=file:/etc/inet/slp.reg
  8. 変更を保存し、ファイルを閉じます。

  9. 変更を反映するには、slpd を再起動します。


    # svcadm enable network/slp