Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

Procedureダイアルインサーバーのユーザーを構成する方法

  1. ダイアルインサーバー上のスーパーユーザー、またはそれと同等の役割になります。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 各リモート PPP ユーザーに対して、ダイアルインサーバー上で新しいアカウントを作成します。

    Solaris 管理コンソールを使用して、新しいユーザーを作成できます。/usr/sadm/bin/smc コマンドによって、Solaris 管理コンソールが開きます。Solaris 管理コンソールを使って新しいユーザーを作成するには、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「ユーザーアカウントの設定 (作業マップ)」を参照してください。

  3. Solaris 管理コンソールを使用して、新しいユーザーにパラメータを割り当てます。

    たとえば、次の表は、ダイアルアウトマシン (myhome) 上の user1 に対する pppuser と呼ばれるアカウントのパラメータを示しています。

    パラメータ 

    値 

    定義 

    ユーザー名 

    pppuser

    リモートユーザーのユーザーアカウント名。このアカウント名は、chat スクリプトのログインシーケンスで指定されているアカウント名と一致する必要がある。たとえば、pppuser は、「ピアを呼び出すための命令群を作成する方法」 の chat スクリプトにあるアカウント名である

    ログインシェル 

    /usr/bin/pppd

    リモートユーザーのデフォルトのログインシェル。ログインシェル (/usr/bin/pppd) は最初から呼び出し側を専用 PPP 環境に制限する

    「ホームディレクトリの作成」のパス 

    /export/home/pppuser

    ホームディレクトリ (/export/home/pppuser) は、呼び出し側が正常にダイアルインサーバーにログインするとき設定される

  4. 各呼び出し側に対して、$HOME/.ppprc ファイルを作成します。このファイルには、ユーザーの PPP セッションに固有のさまざまなオプションが格納されています。

    たとえば、pppuser に対して、次の .ppprc ファイルを作成します。


    # cat /export/home/pppuser/.ppprc
    noccp

    noccp は、リンク上で圧縮制御をオフにします。

参照

関連情報の参照先は次のとおりです。