Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

Procedureシリアル回線を介した通信を定義する方法 (ダイアルインサーバー)

  1. ダイアルインサーバー上のスーパーユーザー、またはそれと同等の役割になります。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 次の引数を指定して、/etc/ppp/options ファイルを作成します。


    nodefaultroute
    

    nodefaultroute は、ローカルシステム上の pppd セッションが、root 権限がないとデフォルトの経路を確立できないことを示します。


    注 –

    ダイアルインサーバーが /etc/ppp/options ファイルを持たない場合は、スーパーユーザーだけが pppd コマンドを実行できます。ただし、/etc/ppp/options ファイルは空でもかまいません。


  3. /etc/options. ttyname ファイルを作成して、シリアルポート (ttyname) を介して受信される呼び出しの制御方法を定義します。

    次の /etc/options.ttya ファイルでは、ダイアルインサーバーのシリアルポート (/dev/ttya) が着呼を制御する方法を定義しています。


    :10.0.0.80
    xonxoff
    
    :10.0.0.80

    シリアルポート (ttya) を介して呼び出しているすべてのピアに IP アドレス (10.0.0.80) を割り当てる

    xonxoff

    ソフトウェアのフロー制御を有効にすることで、シリアル回線はモデムからの通信を制御できる

参照

この章のすべての手順を実行すると、ダイアルアップリンクの構成が完成します。関連情報の参照先は次のとおりです。