Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

/etc/ppp/myisp-chat.tmpl chat スクリプトテンプレート

Solaris PPP 4.0 には、ユーザーが自分のサイトで使用するために変更できる /etc/ppp/myisp-chat.tmpl という chat スクリプトテンプレートが用意されています。/etc/ppp/myisp-chat.tmpl は、基本のモデム chat スクリプトと似ていますが、ログインシーケンスが含まれていません。


ABORT   BUSY
ABORT   'NO CARRIER'
REPORT  CONNECT
TIMEOUT 10
""      "AT&F1"
OK      "AT&C1&D2"
SAY     "Calling myisp\n"
TIMEOUT 60
OK      "ATDT1-123-555-1212"
CONNECT \c

スクリプトの内容 

意味 

ABORT BUSY

モデムが反対側のピアからこのメッセージを受け取った場合、伝送を中止します。 

ABORT 'NO CARRIER

ダイアル時にモデムが ABORT 'NO CARRIER' を報告した場合、伝送を中止します。このメッセージは、通常、ダイアルまたはモデムのネゴシエーションが失敗したときに発生します。

REPORT CONNECT

CONNECT 文字列をモデムから収集し、その文字列を出力します。

TIMEOUT 10

初期タイムアウトを 10 秒に設定します。モデムは即時に応答する必要があります。 

"" "AT&F1"

モデムを出荷時のデフォルトにリセットします。 

OK "AT&C1&D2"

モデムをリセットします。その結果、&C1 では、モデムからの DCD がキャリアを追跡します。リモート側がなんらかの理由で電話を切った場合、DCD はドロップします。  

&D2 では、DTR の High-Low 遷移により、モデムが「オンフック」状態になるか、またはハングアップします。 

SAY "Calling myisp\n"

ローカルマシン上に「Calling myisp (myisp を呼び出し中)」のメッセージを表示します。 

TIMEOUT 60

タイムアウトを 60 秒にリセットし、接続ネゴシエーションにより多くの時間を割り当てます。 

OK "ATDT1-123-555-1212"

電話番号 1-123-555-1212 を使ってリモートピアに発信します。 

CONNECT \c

反対側のピアのモデムからの CONNECT メッセージを待ちます。