Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

外部 ISDN TA 用 chat スクリプト

次は、ダイアルアウトマシンから ZyXEL omni.net. ISDN TA を使って呼び出すための chat スクリプトです。


        SAY "Calling the peer\n"
        TIMEOUT 10
        ABORT BUSY
        ABORT 'NO CARRIER'
        ABORT ERROR
        REPORT CONNECT
        "" AT&FB40S83.7=1&K44&J3X7S61.3=1S0=0S2=255
        OK ATDI18882638234
        CONNECT \c
        \r \d\c
        SAY "Connected; running PPP\n"

次の表では、chat スクリプトのパラメータを説明します。

スクリプトの内容 

意味 

SAY "Calling the peer"

ダイアルアウトマシンの画面上にこのメッセージを表示します。 

TIMEOUT 10

初期タイムアウトを 10 秒に設定します。 

ABORT BUSY

モデムが反対側のピアからこのメッセージを受け取った場合、伝送を中止します。 

ABORT 'NO CARRIER'

モデムが反対側のピアからこのメッセージを受け取った場合、伝送を中止します。 

ABORT ERROR

モデムが反対側のピアからこのメッセージを受け取った場合、伝送を中止します。 

REPORT CONNECT

CONNECT 文字列をモデムから収集し、その文字列を出力します。

"" AT&FB40S83.7=1&K44&J3X7S61.3=1S0=0S2=255

この行内の文字は、次を意味します。 

  • &F – 出荷時のデフォルトを使用します

  • B40 – 非同期 PPP 変換を実行します

  • S83.7=1 – スピーチベアラーにデータを使用します

  • &K44 – CCP 圧縮を有効にします

  • &J3 – MP を有効にします

  • X7 – DCE 側のレートを報告します

  • S61.3=1 – パケット断片化を使用します

  • S0=0 – 自動応答を行いません

  • S2=255 – TIES エスケープを無効にします

OK ATDI18882638234

ISDN 呼び出しを行います。マルチリンクでは、2 番目の呼び出しは、同じ電話番号に対して行われます。これは、通常、ほとんどの ISP の条件です。リモートピアが 2 番目の電話番号に異なる番号を要求する場合は、「+nnnn」を付け加えます。nnnn は 2 番目の電話番号を表します。

CONNECT \c

反対側のピアのモデムからの CONNECT メッセージを待ちます。

\r \d\c

CONNECT メッセージの最後まで待ちます。

SAY "Connected; running PPP\n"

ダイアルアウトマシンの画面上にこのメッセージを表示します。 

chat スクリプトのオプションの説明およびその他の詳細な情報については、chat(1M) のマニュアルページを参照してください。expect-send 文字列の説明については、/etc/uucp/Systems ファイルの Chat-Script フィールド」を参照してください。