Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

Procedurechat スクリプトを呼び出す方法 (手順)

  1. ASCII ファイル形式で chat スクリプトを作成します。

  2. 次の構文を使用して、任意の PPP 構成ファイル内で chat スクリプトを呼び出します。


    connect 'chat  -f /etc/ppp/chatfile'

    -f フラグは、ファイル名があとに続くことを示します。/etc/ppp/chatfile は、chat ファイルの名前を表します。

  3. 外部 chat ファイルの読み取り権を pppd コマンドを実行するユーザーに与えます。


    注意 – 注意 –

    connect 'chat ...' オプションが特権ソースから呼び出された場合でも、chat プログラムは、常にユーザーの権限と連携して実行します。したがって、-f オプションを使って読み取る個別の chat ファイルを呼び出すユーザーは、そのファイルの読み取り権を備えている必要があります。chat スクリプトにパスワードやその他の機密情報が含まれる場合、この特権はセキュリティーの問題にかかわる可能性があります。



例 22–1 インライン chat スクリプト

次に示すように、chat スクリプトの全会話を 1 つの行に入れることができます。


connect 'chat "" "AT&F1" OK ATDT5551212 CONNECT "\c"'

chat スクリプトは、chat キーワードのあとに続きます。スクリプトは "\c"' で終了します。この形式は、pppd の引数として、PPP 構成ファイルまたはコマンド行で使用できます。


外部ファイル内の chat スクリプト

特定のピアで必要な chat スクリプトが長くて複雑な場合は、スクリプトを別ファイルとして作成することを考えます。外部 chat ファイルは、簡単に維持、作成できます。ハッシュ記号 (#) のあとに続けて chat ファイルについてのコメントを追加できます。

外部ファイルに含まれる chat スクリプトの使用については、「ピアを呼び出すための命令群を作成する方法」の手順を参照してください。