PAP データベースは、/etc/ppp/pap-secrets ファイルに実装されています。認証が成功するためには、PPP リンクの両側にある各マシンで、/etc/ppp/pap-secrets ファイル内に適切に設定された PAP 資格が必要です。呼び出し元 (認証される側) は、/etc/ppp/pap-secrets ファイルまたは旧バージョンの +ua ファイルの user 列および password 列で資格を提供します。サーバー (認証する側) は、UNIX の passwd データベースまたは PAM 機能により /etc/ppp/pap-secrets 内の情報と対照してこの資格の妥当性を検証します。
/etc/ppp/pap-secrets ファイルの構文は、次のとおりです。
myclient ISP-server mypassword * |
パラメータの意味は次のとおりです。
呼び出し元の PAP ユーザー名。この名前は、呼び出し元の UNIX ユーザー名と同じ場合があります。特に、ダイアルインサーバーが PAP の login オプションを使用する場合は、多くの場合同じになります。
リモートマシンの名前。ダイアルインサーバーである場合がしばしばあります。
呼び出し元の PAP パスワード。
呼び出し元に関連付けられている IP アドレス。任意の IP アドレスを表すには、アスタリスク (*) を使用します。