Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

UUCP 公開ディレクトリ

ディレクトリ /var/spool/uucppublic は、UUCP がデフォルトでファイルをコピーできる場所として、すべてのシステムに対して提供されているディレクトリです。すべてのユーザーが、/var/spool/uucppublic への移動と、このディレクトリ内のファイルの読み書きを行う権限を持っています。しかし、このディレクトリのスティッキービットが設定されているため、このディレクトリのモードは 01777 です。したがって、ユーザーには、このディレクトリにコピーされ uucp に所有されているファイルを削除することはできません。 このディレクトリからファイルを削除できるのは、root または uucp としてログインした UUCP 管理者だけです。このディレクトリ内に無秩序にファイルが蓄積するのを防ぐために、定期的にファイルを削除する必要があります。

このような保守作業がユーザーにとって不都合な場合は、セキュリティーのために設定されているスティッキービットを削除するのではなく、uutouupick を使用するよう各ユーザーに推奨してください。uutouupick の使い方については、uuto(1C) のマニュアルページを参照してください。このディレクトリのモードの制限の度合を強めて、特定のユーザーグループに使用を限定することもできます。ユーザーによってディスク空間が使い切ってしまわれないように、そのディスクへの UUCP アクセスを拒否することもできます。