Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

Procedure送信に関するデバッグ方法

特定のマシンに接続できない場合は、Uutryuucp を使用して、そのマシンに対する通信を検査できます。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 接続を試行します。


    # /usr/lib/uucp/Uutry -r machine
    

    machine には、接続できないマシンのホスト名を指定します。このコマンドは次のことを行います。

    • デバッグ機能を指定して転送デーモン (uucico) を起動する。root としてログインしていれば、さらに多くのデバッグ情報が得られる

    • デバッグ出力を /tmp/machine に送る

    • 次のように入力すると、デバッグ出力を端末に表示する


      # tail -f
      

      出力を終了するには Control-C キーを押します。この出力を保存する場合は、/tmp/machine から出力内容をコピーします。

  3. Uutry を使用しても問題の原因がわからない場合は、ジョブをキューに入れてみます。


    # uucp -r file machine\!/dir/file
    
    file

    転送するファイルの名前を指定する

    machine

    コピー先のマシンの名前を指定する

    /dir/file

    相手のマシンのどこにファイルを転送するかを指定する

  4. 次のコマンドを入力します。


    # Uutry
    

    それでも問題が解決できないときは、ご購入先へお問い合わせください。デバッグ出力は問題の診断に役立つため、保存しておいてください。


    注 –

    Uutry-x n オプションを使用して、デバッグのレベルを増減することもできます。n はデバッグレベルを指定します。Uutry のデフォルトのデバッグレベルは 5 です。

    デバッグレベル 3 では、接続がいつどのように確立されたかについての基本的な情報は提供されますが、転送について提供される情報は多くはありません。一方、デバッグレベル 9 では、転送処理に関するすべての情報が網羅されます。デバッグは転送の両端で行われるという点に注意してください。比較的大きいテキストについて 5 より高いレベルのデバッグを行いたい場合は、相手サイトの管理者に連絡して、いつレベルを変更するか決定してください。