Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

ユーザージョブグレードとシステムジョブグレードの関係

ユーザージョブグレードは複数のシステムジョブグレードに割り当てることができます。Grades ファイルは、ユーザージョブグレードのエントリを見つけるために先頭から検索されるという点に注意してください。したがって、最大ジョブサイズの制限値に応じて、複数のシステムジョブグレードのエントリが列挙されます。

ユーザージョブグレードの最大数には制限はありませんが、システムジョブグレードの許容最大数は 52 です。その理由は、1 つの System-job-grade には複数の User-job-grade を対応付けできるが、個々の User-job-grade はファイル内でそれぞれ単独の行でなければならないという点にあります。次に例を示します。


mail N Any User Any netnews N Any User Any 

Grades ファイル内でこのような構成をした場合、2 つの User-job-grade が同じ System-job-grade を共有します。ジョブグレードに関するアクセス権は、System-job-grade ではなく User-job-grade に割り当てられるものなので、2 つの User-job-grade は同じ System-job-grade を共有しながら、それぞれ異なるアクセス権のセットを持つことができます。