Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

TLS を使用して SMTP を実行するためのマクロ

次の表で、STARTTLS コマンドにより使用されるマクロを説明します。

表 14–14 TLS を使用して SMTP を実行するためのマクロ

マクロ 

説明 

${cert_issuer}

証明書の発行元である認証局 (CA) の識別名 (DN) を保持します。 

${cert_subject}

cert subject と呼ばれる証明書の DN を保持します。

${cn_issuer}

cert issuer である CA の共通名 (CN) を保持します。

${cn_subject}

cert subject と呼ばれる証明書の CN を保持します。

${tls_version}

接続に使用される TLS のバージョンを保持します。 

${cipher}

接続に使用される (cipher suite と呼ばれる) 暗号アルゴリズムのセットを保持します。

${cipher_bits}

接続に使用される対称暗号化アルゴリズムのキーの長さをビット単位で保持します。 

${verify}

提示された証明書の検証結果を保持します。取りうる値は次のとおり 

  • OK – 検証成功。

  • NO – 証明書は提示されません。

  • NOT – 証明書は要求されません。

  • FAIL – 証明書は提示されたが検証不可。

  • NONE STARTTLS は実行されません。

  • TEMP – 一時エラーが発生。

  • PROTOCOL – SMTP エラーが発生。

  • SOFTWARE STARTTLS ハンドシェークが失敗。

${server_name}

現在の出力 SMTP 接続のサーバー名を保持します。 

${server_addr}

現在の出力 SMTP 接続のサーバーのアドレスを保持します。