Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

Procedure新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法

次に、新しい構成ファイルを構築する手順を示します。


注 –

/usr/lib/mail/cf/main-v7sun.mc は、/etc/mail/cf/cf/sendmail.mc になりました。


  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. sendmail を停止します。


    # svcadm disable -t network/smtp:sendmail
    
  3. 変更しようとする構成ファイルのコピーを作成します。


    # cd /etc/mail/cf/cf
    # cp sendmail.mc myhost.mc
    
    myhost

    .mc ファイルの新しい名前を指定します。

  4. 必要に応じて、新しい構成ファイル (たとえば、myhost.mc) を編集します。

    たとえば、ドメインマスカレードを有効にするには、次のコマンド行を追加します。


    # cat myhost.mc
    ..
    MASQUERADE_AS(`host.domain')
    host.domain

    目的のホスト名とドメイン名を指定します。

    この例では、MASQUERADE_AS は、送信されたメールに、$j ではなく host.domain から送信されたものとしてラベルを付けます。

  5. m4 を使って構成ファイルを構築します。


    # /usr/ccs/bin/make myhost.cf
    
  6. -C オプションを使用して、新しい構成ファイルをテストし、新しいファイルを指定します。


    # /usr/lib/sendmail -C myhost.cf -v testaddr </dev/null
    

    このコマンドはメッセージを表示するとともに、メッセージを testaddr に送信します。システム上で sendmail サービスを再起動せずに、送信メールだけがテストできます。まだメールを処理していないシステムでは、「メール構成をテストする方法」で説明する完全なテスト手順を使用してください。

  7. オリジナルのコピーを作成したあと、新しい構成ファイルをインストールします。


    # cp /etc/mail/sendmail.cf /etc/mail/sendmail.cf.save
    # cp myhost.cf /etc/mail/sendmail.cf
    
  8. sendmail サービスを再起動します。


    # svcadm enable network/smtp:sendmail