次に、新しい構成ファイルを構築する手順を示します。
/usr/lib/mail/cf/main-v7sun.mc は、/etc/mail/cf/cf/sendmail.mc になりました。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
sendmail を停止します。
# svcadm disable -t network/smtp:sendmail |
変更しようとする構成ファイルのコピーを作成します。
# cd /etc/mail/cf/cf # cp sendmail.mc myhost.mc |
.mc ファイルの新しい名前を指定します。
必要に応じて、新しい構成ファイル (たとえば、myhost.mc) を編集します。
たとえば、ドメインマスカレードを有効にするには、次のコマンド行を追加します。
# cat myhost.mc .. MASQUERADE_AS(`host.domain') |
目的のホスト名とドメイン名を指定します。
この例では、MASQUERADE_AS は、送信されたメールに、$j ではなく host.domain から送信されたものとしてラベルを付けます。
m4 を使って構成ファイルを構築します。
# /usr/ccs/bin/make myhost.cf |
-C オプションを使用して、新しい構成ファイルをテストし、新しいファイルを指定します。
# /usr/lib/sendmail -C myhost.cf -v testaddr </dev/null |
このコマンドはメッセージを表示するとともに、メッセージを testaddr に送信します。システム上で sendmail サービスを再起動せずに、送信メールだけがテストできます。まだメールを処理していないシステムでは、「メール構成をテストする方法」で説明する完全なテスト手順を使用してください。
オリジナルのコピーを作成したあと、新しい構成ファイルをインストールします。
# cp /etc/mail/sendmail.cf /etc/mail/sendmail.cf.save # cp myhost.cf /etc/mail/sendmail.cf |
sendmail サービスを再起動します。
# svcadm enable network/smtp:sendmail |