NIS+ mail_aliases テーブルには、名前が含まれており、それによってローカルドメインにおけるシステムや個人が登録されています。sendmail プログラムは、ローカルの /etc/mail/aliases ファイルの代わりに NIS+ mail_aliases テーブルを使用して、メールアドレスを決定できます。詳細は、aliasadm(1M) と nsswitch.conf(4) のマニュアルページを参照してください。
NIS+ mail_aliases テーブルの別名は次のようになります。
alias: expansion # ["options" # "comments"] |
表 14–12 に、NIS+ mail_aliases テーブルの 4 つの列を示します。
表 14–12 NIS+ mail_aliases テーブルの列
列 |
説明 |
---|---|
別名 |
別名の名前 |
expansion |
sendmail /etc/mail/aliases ファイルに表示される別名の値または別名のリスト |
options |
今後の使用のために予約された列 |
comments |
個々の別名のコメントのための列 |
NIS+ mail_aliases テーブルには、すべてのメールクライアントのエントリを含めてください。NIS+ aliases テーブルでは、aliasadm コマンドで、エントリの表示、作成、変更、および削除ができます。aliasadm コマンドを使用するには、aliases テーブルを所有する NIS+ グループのメンバーでなければなりません。作業手順については、「メール別名ファイルの管理 (作業マップ)」の 第 13 章メールサービス (手順)を参照してください。Solaris 管理コンソールを使用して NIS+ メール別名を管理することもできます。
新規の NIS+ aliases テーブルを作成する場合は、エントリを作成する前にテーブルを初期設定する必要があります。テーブルが存在するときは、初期設定は不要です。