Solaris 10 以降のリリースに含まれている sendmail のバージョンには、sendmail.cf ファイルのバージョンを定義するための構成オプションが含まれます。現在のバージョンの sendmail でも以前のバージョンの構成ファイルを使用できます。バージョンレベルには 0 から 10 の値を設定できます。また、ベンダーの定義もできます。Berkeley または Sun をベンダーとして選択できます。ベンダーを定義しないでバージョンレベルだけを設定した場合は、Sun がデフォルトとして使用されます。次の表に有効なオプションを示します。
表 14–6 構成ファイルのバージョン値
フィールド |
説明 |
---|---|
V7/Sun |
sendmail の version 8.8 で使用された設定。 |
V8/Sun |
sendmail の version 8.9 で使用された設定。この設定は、Solaris 8 に含まれていました。 |
V9/Sun |
sendmail の version 8.10 と 8.11 で使用された設定。 |
V10/Sun |
sendmail の version 8.12 と 8.13 で使用される設定。version 8.12 は、Solaris 9 のデフォルトです。Solaris 10 以降のリリースでは、version 8.13 がデフォルトです。 |
V1/Sun は使用しないでください。詳細は、http://www.sendmail.org/vendor/sun/differences.html#4 を参照してください。
作業手順については、第 13 章メールサービス (手順)の 「sendmail 構成を変更する」を参照してください。