この Solaris リリースには、Perl (Practical Extraction and Report Language) 5.8.4 が付属しています。この強力な汎用プログラミング言語は、一般にフリーソフトウェアとして入手可能です。Perl はプロセス、ファイル、およびテキスト処理機能に優れ、複雑なシステム管理作業を行う際の標準的な開発ツールとして広く使用されています。
Perl 5 には、動的にロード可能なモジュールフレームワークが含まれています。このモジュールフレームワークを使用すると、特定の作業に新しい機能を追加することができます。多くのモジュールが http://www.cpan.org の Comprehensive Perl Archive Network (CPAN) から自由に入手できます。gcc を使用して CPAN のアドオンモジュールを構築してインストールするには、/usr/perl5/5.8.4/bin/perlgcc スクリプトを使用します。詳細は、perlgcc(1) のマニュアルページを参照してください。
この Solaris リリースには、Perl に関する情報ソースも含まれています。次に同じ情報へアクセスするための 2 通りの方法を示します。
MANPATH 環境変数に /usr/perl5/man を設定すると、マニュアルページにアクセスできます。次の例は Perl の概要を表示します。
% setenv MANPATH ${MANPATH}:/usr/perl5/man % man perl |
追加ドキュメントには、perldoc ユーティリティーを使用してアクセスできます。次の例も同じ概要を表示します。
% /usr/perl5/bin/perldoc perl |
perl 概要ページには、このリリースに含まれているすべてのドキュメントの一覧が示されています。
一般に、version 5.8.4 の Perl は以前のバージョンと互換性があるため、スクリプトの再作成や再コンパイルは必要ありません。ただし、XSUB ベースのモジュール (.xs) はすべて、再コンパイルおよび再インストールする必要があります。
Solaris 版 Perl は 64 ビット整数、malloc システムコール、および大規模ファイルをサポートするようにコンパイルされています。また、必要なパッチも適用済みです。すべての構成情報の一覧については、次のコマンドの出力を参照してください。
% /usr/perl5/bin/perlbug -dv --- Flags: category= severity= --- Site configuration information for perl v5.8.4: . . |
perl -V と入力すると、構成の要約リストを生成できます。