次の表は、「通信の問題を診断し解決する方法」の作業で出力されるログに関連する症状を説明したものです。
表 21–3 PPP に影響を与える一般的な通信の問題| 症状 | 問題 | 解決方法 | 
|---|---|---|
| too many Configure-Requests メッセージ | あるピアがほかのピアを認識できません。 | 次の問題を確認します。 
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| pppd debug の出力は LCP が起動していることを示しているが、より上位のプロトコルが失敗したか、あるいは CRC エラーを示している | 非同期制御文字マップ (ACCM) が正しく設定されていません。 | default-async オプションを使用して ACCM を標準のデフォルトである FFFFFFFF に設定します。まずコマンド行で pppd のオプションとして default-async を使用します。問題が解決したら、default-async を /etc/ppp/options または call オプションのあとの /etc/ppp/peers/peer-name に追加します。 | 
| pppd debug の出力は IPCP が起動していることを示しているが、すぐに終了してしまう | IP アドレスの設定が間違っている可能性があります。 | 
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| 接続のパフォーマンスが非常に低い | フロー制御構成のエラー、モデム設定のエラー、不適切に設定された DTE レートなどにより、モデムが適切に構成されていない可能性があります。 | モデム構成を確認し、適宜調整します。 |