Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)

ダイアルアップ PPP リンクの計画

ダイアルアップリンクはもっともよく使用される PPP リンクです。この節では、次の内容について説明します。

通常は、マシンをダイアルアップ PPP リンク、ダイアルアウトマシン、またはダイアルインサーバーの一方の端に構成するだけです。ダイアルアップ PPP の概要については、「ダイアルアップ PPP の概要」を参照してください。

ダイアルアウトマシンを設定する前に

ダイアルアウトマシンを構成する前に、次の表に示されている情報を収集します。


注 –

この節の計画情報には、認証や PPPoE について収集する情報は含まれていません。認証計画については、「リンクへの認証計画」を参照してください。PPPoE 計画については、「PPPoE トンネルを介した DSL サポートの計画」を参照してください。


表 16–2 ダイアルアウトマシンの情報

情報 

動作 

最大モデム速度 

モデムの製造元が提供するマニュアルを参照します。 

モデム接続コマンド (AT コマンド) 

モデムの製造元が提供するマニュアルを参照します。 

リンクの一方の端で使用するダイアルインサーバーの名前 

ダイアルインサーバーの識別が簡単な名前を作成します。 

ダイアルインサーバーで必要なログインシーケンス 

ダイアルインサーバーの管理者に問い合わせるか、ダイアルインサーバーが ISP 側に存在すれば、ISP のマニュアルを参照します。 

ダイアルインサーバーを設定する前に

ダイアルインサーバーを構成する前に、次の表に示されている情報を収集します。


注 –

この節の計画情報には、認証や PPPoE について収集する情報は含まれていません。認証計画については、「リンクへの認証計画」を参照してください。PPPoE 計画については、「PPPoE トンネルを介した DSL サポートの計画」を参照してください。


表 16–3 ダイアルインサーバーの情報

情報 

動作 

最大モデム速度 

モデムの製造元が提供するマニュアルを参照します。 

ダイアルインサーバーの呼び出しが許可されている人のユーザー名 

「ダイアルインサーバーのユーザーを構成する方法」で説明するようなホームディレクトリを設定する前に、予想されるユーザーの名前を入手します。

PPP 通信の専用 IP アドレス 

会社での IP アドレスの委譲に責任を持つ担当者からアドレスを入手します。  

ダイアルアップ PPP の構成例

第 17 章ダイアルアップ PPP リンクの設定 (手順)で紹介する作業では、従業員に週に 2、3 日在宅勤務させるための小企業の要件を実行します。一部の従業員は、ホームマシンに Solaris OS が必要になります。また、社内イントラネット上にある作業マシンにリモートログインすることも必要になります。

作業では、次のような基本的なダイアルアップリンクを設定します。

次の図は、第 17 章ダイアルアップ PPP リンクの設定 (手順)で設定されているリンクを示します。

図 16–1 ダイアルアップリンクの例

この図は、ダイアルアップ作業で使用されるリンク例を示しています。このリンク例については次に説明します。

この図では、リモートホストが電話回線上のモデルを介して Big Company 社のイントラネットにダイアルアウトしています。もう 1 台のホストが Big Company 社にダイアルアウトするように構成されていますが、現在アクティブではありません。Big Company 社のダイアルインサーバーに接続されているモデムが、リモートユーザーからの呼び出しに順に応答しています。PPP 接続はピア間で確立しています。ダイアルアウトマシンは、イントラネット上のホストマシンにリモートログインできます。

ダイアルアップ PPP の詳細情報

次を参照してください。